気功と効果
気とは
元気、気持ち、病気、寒気、気分、雰囲気、やる気、天気、気候・・・・
日本人は、「気」をあまり意識していませんが、気のついた言葉を通して、漠然と感じていると思います。
「気」は、全ての人が持ち、体中を通って心と体の健康を司っている生命エネルギーです。
人は生きる上で無意識の生命維持装置の様なものを働いています。
疲れたら眠くなる・エネルギーを使ったら食べたくなる様な自己保護力、
病気になって薬を飲まなくても治る自然治癒能力です。
これらの能力は勉強して覚えるものではなく、生まれつき遺伝子などに組み込まれいるものです。
東洋医学では、「先天の気」(親からもらった生まれついて持っている生命エネルギー)と呼んでいます。
また、生まれた後、生きるために、呼吸したり食べたりして得られるエネルギーを「後天の気」と呼び、分けて考えています。
健康な体では、「気」がバランスよく体を流れ、
五蔵六腑、五竅ごきょう(目・舌・口・鼻・耳)、五主(筋・脈・肉・皮・骨)
などが、きちんと機能している状態と言えます。
体調・精神不調・病気とは、ストレスや過度な体への負担などがあり、「気」の流れが滞った状態と言えます。
また、加齢による場合は、「先天の気」が弱る・少なくなるため発生する場合が多いと言えます。
気功とは
この「気」を何千年も前から体系的に中国でまとめた心身修練の方法が「気功」です。
自身の「気」を調節し、心と体を整えて行き、心身ともに最適な健康状態へと導く方法が「気功」です。
毎日忙しく過ごし、健康をサプリメント・薬・病院など「外の力」に頼っている人が多いと思いますが、
自分と向かい合い、自分の体調は自分の力で整えていくことが「気功の目的」となります。
体調不良の人は、正常な状態を目指し、体調がよくなった後は、その状態を維持する。
そして、それを習慣化することが大切です。
気功の効果
気功の効果は、気功により、気の流れがスムーズになり、自然治癒力や自己保護力が高まることによる効果となります。
このため、あらゆる体調・精神不良や病気に効果があると言えます。
西洋医学では、病名が付かない症状には治療ができません。
体に痛みや不調があり病院に行っても検査をして「特に病気はありません」と言われ、あきらめている人が多くいると思います。
痛い、だるい、疲れる、しびれる、かゆい・・・などの体の不調に加え、元気が出ない、イライラする、落ち着かない・・・などの精神的不調。
これら病名がつかない症状の改善に、気功は特に効果があります。
気功の方法
気功の方法は、難しいことではありません。
日々、疲れたり、ストレスが溜まった体を、坐禅や瞑想の様な「静功」をして、リラックスすることから始めています。
また、体を動かす「動功」も武術の様な早い動きではなく、ゆっくりと体を動かして行くので、誰でも無理なく行うことができます。